よりよい社会をめざして。研究者の熱量と研究の可能性が感じられる記事5選

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よりよい社会をめざして。研究者の熱量と研究の可能性が感じられる記事5選

世の中にあるさまざまな社会課題をテクノロジーで解決しようと、多くの研究者たちが奮闘しています。では、よりよい社会をめざして、どのような研究が行われているのでしょう。サスティナブルなエネルギーの開発や介護現場の課題解決、全能性細胞の解明などに日夜取り組む研究者に語ってもらった記事を5つ紹介します。

ムダな廃熱の活用でエネルギー問題を解決し、平和な世界に

工場などで発生する200℃未満の熱は活用されず、廃熱として捨てられてしまうのだそう。この廃熱を有効活用し、電気エネルギーに変換しようというのが、田中先生が学生たちと取り組む研究です。エネルギーのムダをなくすだけでなく、廃熱活用の技術で資源をめぐる世界の争いを終わらせたい。そんな思いを活力に田中先生が行っている研究に迫ります。

光合成のメカニズムで太陽光からエネルギーを生み出す

植物は水と太陽光のエネルギーを使い、自分の栄養となる食物的エネルギーに変えて育ちます。橋本先生は光合成に必要な植物の色素成分であるカロテノイドの研究から人工光合成へと研究領域を広げ、人工光合成でエネルギーを生み出す研究も行っています。経済産業省が策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」にも含まれている人工光合成の研究とこれからについて伺いました。

介護される側が“我慢しなくていい”ロボットの開発

身体に不自由が生じると、自分らしい生活を送ることが難しくなります。立ち上がることを支援するロボットを開発した中後先生は、「機械に人が合わせるのは、技術の怠慢だとみなされるのでは」と語ります。ロボットによる介護でも自分らしくいられるように、技術が人に寄り添う。そこには中後先生が介護の現場で目にした、介護スタッフが抱える労働に対する思いがありました。

電子機器の不要な電磁波を設計から解決したい

家でスマホを使っているときに電子レンジを使い始めたら、スマホの通信が途切れたことはありませんか? これは、それぞれの機器が発する電磁波の影響によるもの。私たちの日常には多くの電子機器がありますが、一歩間違えると電磁波によって事故が起きる可能性もあります。この電磁波の悪影響を防ぐため、野村先生は、民間の研究所在籍時から研究を続けている「トポロジー最適化」を活用した電子機器設計の研究を行っています。「まだ種をまいたばかり」という野村先生に、今後が期待される研究についてお聞きしました。

細胞の不思議を解き明かし医療への活用を

一般的な成人男性には、約200種類、37兆個の細胞があるといわれています。すべての細胞のもととなる始原生殖細胞が、遺伝子の欠損によってがん化する様子を世界で初めて画像で捉えた関先生に、まだまだ未知にあふれるヒトの細胞とその研究について教えていただきました。

運営元:関西学院 広報部
※掲載内容は取材当時のものとなります

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