あふれる教育情報に、もう振り回されない。教育の専門家から保護者に届けたい記事5選
「授業の内容は身についている?」「周りの子より成長が遅いかも」「親子の時間はどんなふうに過ごせばいい?」「家ではどうすればいい?」など、子育ての悩みはつきないもの。そんなとき、実際に教育現場で行われている研究やフィールドワーク、各国のデータ比較など、学術的な知見に裏付けされた研究の成果を知ることは、大きな力になってくれるはずです。そこで、子どもの成長や教育に関係する5つの記事をご紹介します。
小学校英語の評価尺度の開発者に聞く授業事情
現在の小学校5、6年は、英語をはじめとする外国語教育が「教科」になりました。中学校入学が英語の学び始めだった保護者世代にとって、小学校でどんな英語教育が行われているかは気になるところではないでしょうか。小学校の英語授業の設計や評価のあり方の研究・開発を行う泉先生に、学校現場における教育事情や、家庭でのアドバイスを聞きました。
各国比較で考える日本の言語政策の特色
日本で小学校の外国語(英語)が教科になったのは2020年度からで、非英語圏の中では導入された時期が比較的遅い国だといえます。はたしてこの時期に“ようやく”始まったことはデメリットなのでしょうか。また、小学生よりも幼い頃から英語教育を受けることで、英語力は身につきやすいのでしょうか。言語政策を研究する寺沢先生が、日本と海外の比較をもとに解説してくれました。
音楽と子どもの成長を学術的理論からひも解く
幼児期の習い事でよく見かけるリトミック。お子さんが体験したことがある方もいらっしゃるはずです。リトミックは音楽教育方法の一つで、日本の音楽教育にも大きな影響を与えていると、音楽教育を研究する長島先生は言います。リトミックをはじめとする幼少期の音楽体験や小学校の音楽授業は、子どもたちの成長に何をもたらすのか。長島先生の話からひも解きます。
日常生活に旅の視点を取り入れて親子で地域を学び知る
旅は家族の大切な思い出になるのはもちろん、旅先で社会と関わる経験は子どもの成長の一助になるはず。とはいえ、頻繁に旅をするのはむずかしいものです。そこでおすすめしたいのが、地元や近隣地域を旅する「マイクロツーリズム」です。「散歩も通勤・通学もマイクロツーリズム」と位置づけ、さまざまな取り組みを行う佐山先生に、日常生活にマイクロツーリズムの視点を持つことで得られる豊かさ、大切さをお聞きしました。子どもの探究心を育むアイデアが見つかりそうです。
発達障害を正しく理解するために知っておきたいこと
小学校では教員から見て10人に1人が発達障害の特徴、またその疑いがあるとされています。発達障害に対する認知が広がり、「自分の子どももそうではないか」と悩みを抱える人も少なくないはずです。障害者支援をテーマに研究する松井先生は、発達障害について社会的に認知が進んだ一方で、まだ誤解も多いと言います。正しく理解し、向き合うために発達障害の特性や支援のしかたをお聞きしました。
運営元:関西学院 広報部
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